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テラテックなひとびと |

テラテックなひとびと

テラ=地球(terra)、テック=技術(technology)。 地球の神秘を探る探求者・・のつもりで日々精進中です(*^_^*)。 テラテックの代表の宮崎が、仕事や活動や言いたいことなどを、不定期で発信していきます。 有限会社テラテック http://www.terra-tech.jp
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活動報告(3/16~3/18浦安市)

駅前駐輪場、マンション敷地内などで、液状化で噴出した砂の片付けの手伝いをしました。
砂は湿っていると重いのですが、かといって、乾いてくると、スコップでどうにもならないほど固くしまってしまい、なかなかの重労働でした。
(写真や、それへの記事は、追って増やしていくつもりです)

http://www.city.urayasu.chiba.jp/item23885.html#moduleid17889

上記の浦安市HPの、被災直後の写真もあわせてご覧ください。

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当時、下水道も水道も未だ復旧しておらず、給水所に足を運ぶ住民の方の流れは絶えませんでした。亡くなられた方がいらっしゃらなかったとはいえ、甚大な影響が出ていることがひしひしと伝わってきました。

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そこかしこで、噴砂しており、風が強いと「砂の街」の趣きでした。

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震災から5日後であり、道路を塞ぐほどの砂は既に撤去されていて、自動車はほぼ通ることができる状況でした。道路沿いの至る所に、撤去された砂山(+ブルーシート)が並んでおりました。

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公園の一角に手つかずの噴砂がありました。ここは地割れ(長さ約30m×開口幅約30cm)も伴っていて、地割れ内の地表面下約1mに地下水位が見えました。

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道路の陥没や隆起、マンホールの浮き上がりが多数生じていました。

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電柱の根元からの噴砂と、電柱の沈下や傾きが多く見られました。

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テレビでも報道された、傾いた富岡交番です。
同じように、直接基礎の戸建の住宅が傾く現象が相当の戸数で生じているようです。
私が一緒に作業した市の職員の方も、「自分の家が傾いたのに帰れない」と嘆かれていました。本当にお世話様です。

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不幸中の幸いというか、杭基礎支持の建物の被災は、未だ報告されていないようです。1964年の新潟地震以来の研究の成果というべきでしょう。(ただそのために、沈降した周りの地盤との落差が生じていますが)

従来から言われていることながら、埋設管等の道路インフラに対し、いかに耐液状化を施していくかが、埋立地や平地内での今後の地震対策の鍵であることを痛感しました。

浦安社会福祉協議会へ寄付物品:軍手約10ダース、乾麺10袋。
当社の在庫をとりあえず持っていきました。落ち着いて考えれば食料はいらなかったかも。

以上です。

追記:
「災害ボランティアで行った先の写真を撮るべきではない」というマナーは理解しています。ただ、震災の被害の情報を発信し、かつ、記録に残すことも、土木地質技術者としての当方の責務と考えております。プライバシーに配慮しつつ掲載することをお許しください。


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震災お見舞い&技術ボランティア

このたびの震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。また、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

たくさんの方々にこちらの状況を心配していただき、ありがとうございました。
当方(市川)では、長い横揺れが続き、事務所内の棚上のモノがいくつか落下したりしましたが、幸い怪我はありませんでした。事務所のマンションの玄関ガラスにヒビが入ったことや、首都圏皆様が体験したであろう交通マヒに巻き込まれたくらいです。

さて、話は変わって、

ひとりの人間として、また、曲がりなりにも減災に貢献すべきであった土木地質の技術者として、今回の震災は非常に無力感を感じさせる出来事でした。

押し寄せてくる津波、家族や家を失いかつ寒さに震える避難所の方々、そして、被災地や原発で奮闘される方々の映像を見るたびに、何も出来ない自分と当社の状況が情けないばかりです。

とはいえ、鬱々と思ってばかりではなく、行動すべきと決心し、技術ボランティアを始めました。
被害状況に比べて、当方の力はあまりに無力ですが、少しでも被災者の方々や被災地のためにお役に立てればと考えつつ取り組んでおります。

以下のような内容でご助力できることがありましたら、ぜひ、お声がけください。無償~実費程度での迅速な対応を行う所存です。

○土木設備の緊急点検 (下水道、橋梁、港湾、斜面など)
○建築設備の緊急点検 (戸建住宅、マンションなど)
○その他、軽土木作業、軽微な補修作業のボランティアなど

今後、少しずつ、活動の報告を載せていこうと思っています。
(言い訳ながら、震災後ここまでアップが遅れたのは、そのような活動(+年度末通常作業残務)を優先していたためです)

では、また。

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調査の道具たち3-耐水紙、耐水紙野帳

 おはようございます。ここ数日、晴と雨とが交互に続き、体調維持に難しい季節です。

 さて今日は、道具の中でも小物である「紙」をご紹介します。

 当方は、野外の、しかも、水が残っている(時に膝くらい)かつ適水も多い水路トンネルでの業務が多いので、必然的に記録用紙への耐水の備えは必須ともいえます。
 用紙を落として、哀れ水浸し、は、日常茶飯事です(T_T)。

 それの被害を避けるために、耐水紙を使うようにしています。
 
 耐水紙にもいろいろ種類があるらしく、詳しくは、当方が購入している、紙誠株式会社さんの以下のHPをご覧下さい。(以下の画像の出典元も)
http://soho.jcom.to/

 当方が購入しているのは、そのうちでも安価(つまり耐水性自体は低い範疇)の、上質含浸タイプという種類です。上質紙に耐水化の薬剤をしみ込ませたもので、A4の1枚当たり約6円です。
 耐水製の強い種類ほど、厚く、指で切れなくなるほど強くなるのですが、この紙は、ほとんど普通の上質紙と変わらず使用(コピー含め)できるのに、現場で十分に使用に耐えるくらいは耐水性能があります。
 腕時計で言えば、日常生活防水~3m防水くらいのイメージでしょうか。
 上記HPに記載の長所を引用します。

○無塩素漂白パルプ100%使用。リサイクルも可能
○表裏とも撥水性あり
○鉛筆書きが可能です。もちろん消しゴムも使えます
○ボールペン,蛍光ペン書きOK (加筆、濡れた後でも普通のボールペンで可能。パワータンクなのどの耐水ボールペンだとさらに望ましい)
○上質紙の質感で、水に濡れても波うちしにくい耐水性(加筆、適水や水落しくらいならば、ほぼ問題なし)
 
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 この紙を千田前社長が赤道直下の国に持参したところ、高湿気の下で普通の紙は使い物にならなかったのに、この紙だけは普通に使用できたそうです。

 次に、耐水紙の野帳です。
 よく使われているのは、合成紙(ユポ紙)による野帳です。しかしこのユポ紙は、使ってみられた方はご存じかと思いますが、指で切れない、指紋の油?などで汚れた紙面でボールペンのインクがのりにくい、などの欠点があります。また、合成紙なので、リサイクルできないそうです。

 そこで、同社で販売している、耐水紙の野帳を使用しております。
 
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 長所は、
 (まずはHP引用)
○今までの紙の常識を変えた!超耐水紙「アクアフリーぺーパー」でメモ帳を作りました。
○アウトドアに最適
○雪山登山で手帳を雪の地面に落としても困りません。
○雪の中ではっきりわかる装了水をはじいたページと、エンピツでメモ書き可能!
○普通紙より発火点が高いので、耐火性も備え、破れにくく、無公害でリサイクル出来る、地球に優しい用紙です。
 (以下、加筆分)
○同じ系統の紙を使用しているオーストリッチ社のライトインザレインの野帳は、世界的に有名で、軍関係でも使用されているくらいの高性能で、とても高価だが、それに比べるとはるかに安価。(とはいえユポ紙野帳よりは高価)
○寸法が、丁度作業着の胸ポケットに収まるサイズで、屈んでも落ちにくい。
○紙数が多くなく(だから高価でもあるが)軽いし、屈んでも落ちにくい。また、一現場一冊くらいで完結できる。
○ユポ紙と違い、手でも破ける。また、筆記への柔軟性が高め。(とはいえ上質紙よりは書きにくい)
○ユポ紙野帳は柔らかいビニールの表紙だが、これは表紙も耐水の厚紙なので、手持ちでもしっかりと書きやすい。
○ユポ紙野帳は表紙が黒とか茶で見つかりにくいが、これは黄色で、暗闇のトンネル内で落としても見つかりやすい。

 残念ながら、下記のような短所はあります。
○ライトインザレインの本当に高価な製品に比べると、製本がホッチキスのみでチャチ。水に何度も落っことすとか汚れがひどくなると、紙は問題なくても、製本が崩れそうになる。時々補強が必要。

 まあ、これらの耐水紙、耐水野帳は、良く言えばタフな動きをする、悪く言えば単なるオッチョコチョイの当方に、なくてはならない文房具と言えましょう。

 では、また。
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トンネル格言3-斉藤氏のトンネル十訓

 おはようございます。晴れ間は昨日だけで、また肌寒い雨模様に逆戻りです。こうやって季節が移り変わっていくのでしょうか。

 さて、今日はトンネル格言です。
 
 先に書きました足立氏の隧道十訓は木製支保工時代の内容であるため、その精神はともかく、今から見ると表現はやや古めかしいです。
 
 これに対し、戦後に機械化掘削、鋼製支保工の時代となったのを受け、足立氏と同じく国鉄の技術者であった斉藤徹氏が、足立氏の十訓を下記のように修正しました。

1.地相は人相,山の性状(たち)
2.中心狂えば,屋台は揺らぐ
3.山のゆるみは気のゆるみ
4.余掘りはぜい肉,国の損
5.石堅くても,山堅いとは限らない
6.おさえなき支保工,葦のごとし
7.埃たたぬのに,水ないものか
8.わが家大切,天井なおせ
9.機械の故障で100人遊ぶ
10.坑内軌道は,鉄道と思え

 上記のうち、足立氏の十訓から修正されたもののみを解説します。

 2.は、トンネル建設時の中心線の測量の大切さを説いたものです。測量が狂っていると、最終的に結合しあわなくなることも、さることながら、その修正のために大がかりな手戻り工事となる=会社の屋台骨も揺らぐという意味です。別に機械化掘削か否かに関係しませんね。
 当社の千田前社長から聞いた話ですが、昭和30年当時のあるトンネルの建設時に、トンネル貫通直前に測量担当者が雲隠れしたそうです。そのトンネルは難工事で、地質不良の箇所を避けつつの予定外の屈曲をいくつも造りながら掘り進めていたそうで、測量担当者の心労が伺れます。ちなみに、トンネルは無事貫通し、その報を聞いて喜び勇んで現場に帰ってきたとのことです。
 今日の日本のトンネル測量は、貫通時の誤差が1センチ未満に収まるほどの高精度になっています。

 4.は、余掘りを戒めた内容です。これも機械化の有無とは関係ありませんね。
 余掘りというのは、発破(ダイナマイトなど)の爆薬量が多すぎるなどで、設計覆工巻厚分よりも余計に多く地山を崩してしまうことです。これにより、地山も余計に不安定化するし、またコンクリートの量も増えるので、余計なお金がかかります。古今東西、洋を問わず、余掘りへの工事費の増減というのは、発注者と施工者の最大のもめ事です。

 6.は、支保工の緊結保持の大切さを説いた内容です。支保工は楔などを用いて地山と十分密着させなくては、役に立たないどころか、葦のように簡単に倒れてしまうよ、という意味です。
 かつての十訓での鼻梁とか遣らずのような古い用語を、言い換えたということでしょう。

 8.は、我が家の天井もトンネルの天端も、とても大事なのにもかかわらず、後で直すのは大変なので、きちんと施工(巻厚や品質)するのは当然である、もし不備があったら施工期間中に直すくらいの気持ちで、という意味です。
 この格言からは、かつての古典的土圧論(=土圧のほとんどは鉛直からの土圧)の考え方がひしひしと伝わってきて、必ずしも現代の弾塑性土圧論とはマッチしていないかもしれません。だからといって、天端が大事であることには変わりありません。

 9.は、これぞ、機械化施工ならではですね。機械を使った施工の場合、当然に施工効率はあがるわけですが、逆に、機械が壊れるなどするとあっという間に工事全体が停滞することになります。そのように、作業員を遊ばせることのないように、機械のメンテを含めた施工計画を立てなさい、という意味です。

 10.は、坑内へレールを敷いて、トロッコやバッテリーロコなどで掘削土砂を排出する工法を指しています。インディージョーンズとか、ディズニーランドのビックサンダーマウンテンのイメージです。
 戦前も、レールを敷いて、トロッコで土砂を運搬していたわけですが、戦後の大断面の機械化掘削となると、その量も飛躍的に増えます。つまり、より重量物を運搬することになるので、単なる仮設物ではなく、本設の鉄道なみの厳密な基準で管理しなければいけない、という意味です。

 1,3,5,7は、表現が端的でかつ力強く、変える必要を感じなかったのでしょうね。

 では、また。

※1 以上、引用、参考文献「山岳工法の調査・設計から施工まで」(地盤工学会)
※2 こんな短文の格言なので、いろいろな解釈/表現の仕方が発表されています。本ブログに記載する意味は、それらを横目で睨みつつ、筆者の好み?を味付けしている内容であることを、お含みおきください。
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調査の道具たち2-GPS用の日本地図

 先の回で、機能と値段を勘案して英語版を購入した、と記しました。それに伴う対応を書きます。
 
 英語版が日本語版と違う、最大の点は、日本の詳細地図が純正で発売されていないことです。
 一応、アジアパシフィック仕様ということで、アジアの大縮尺の地図はもともと入っていますが、地球儀を少しマシにしたくらいで、役には立ちません。

 そこでどうするか?・・考える人はいるものです。
 
 弊社HPのリンクに紹介しているように、国土地理院で2万5千分の1地形図などの電子地図の公表を行っています。これをダウンロードして英語版GPSに入れると、地名等の表示はローマ字ながらも、日本地図が表示される・・とのことです。
 
 その方法を紹介しているHPもあって、無料でも出来る・・ようなのですが、やってられないので、アップアップダウン製作所さん(UUD製作所)http://uud.info/から購入しました。(下図出典元も)

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 今までは20m等高線のversion2だったのですが、10m等高線のvesion3が発売されたので、喜んでアップグレードしました。

 この地図の良いところは、以下の点です。

○水路トンネルが描画されている。
 
 お手元の道路地図などを見てもらうと、山の中に青い破線が描画されていますが、あれが山の中に建設されている水路トンネルです。
 この地図は、国土地理院の地図をもとにしているので、水路トンネルもきっちりと表示されます。必ずしも正確であるわけではないですが、位置や標高の目安としては、ないよりは百倍くらいマシです。

○一応は、ナビゲーションができる。

 等高線地図に重ね合わせる形で、道路地図が同梱されています。これによるナビゲーションが出来ます。無料のお手製の地図では、道路情報を入れられないので、ナビは出来ません。
 ただ、表示がローマ字なので、車中でぱっと見で理解が遅くなります。また、住所検索、音声ガイダンス、3D表示のような気のきいた機能はありません。なにより、運転中に見るには画面が小さすぎるので、あまり使いませんが(^^;)

 ちなみに、
 国土地理院の地図をダウンロード使用(私的利用)するのも、それをガーミンのGPSに入れるのも、違法ではありません。メーカー純正ではないので壊れても保証されないというだけです。
 UUD製作所さんの地図は、国土地理院から所定の許可を得て使用、販売しているものです。

 では、また。
 
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